最近、生地の種類について、よくご質問をいただきますので書いてみたいと思います。
まず、頻繁に出てくる「ドビー」ですが、これは織り柄のある生地の総称です。
生地の織り模様で柄を出している生地を総じて、「ドビー」といいます。
同義語に「ジャガード」という言葉があります。
ジャガードも同じように、織り柄のある生地の総称です。
実は両者はほぼ同じ意味で、判別しずらい部分があります。
ただ、「ドビー」というのは基本的には比較的小規模の織り柄を、「ジャガード」は大きめの柄を指します。
また、模様も比較的一般的な柄はドビー、不規則的な柄をジャガードという判別の仕方もありますが、不規則的な柄が総じて大きい柄が多いことが要因とも考えられますので、やはり単純に柄の大きさで考えるのが一般的です。
その他、「カルゼ」、「フランス綾」、「ツイル」もよくご質問をいただきます。
どれも同じ斜め綾ですね。
基本的には、実はツイルが最もメジャーです。
そしてツイルが最も柄が小さく、定期的で単純な斜め綾となります。
ツイルを少し大きく広げた柄が「フランス綾」、さらに大きく、柄に大小のメリハリをつけたものが「カルゼ」となります。
簡単に言って、柄の小さい方から、「ツイル」→「フランス綾」→「カルゼ」となります。
続きはまた今度ご説明します。