ガゼットとは、裾の脇に付ける補強布のことを指します。
通常、形は、三角形から、四角形、五角形と三種類ございます。
また、表側に出るタイプもあれば、表側からは縫い目しか見えず、中側に縫い付けるタイプもございます。ガゼットの一番の意味は、擦れたり、引きちぎれたりして裾が破けないようにすると言うことですが、実際、スリットタイプの裾(スクエアボトムやスリットボトムのような)でなければ、そんなに破れる可能性は無く、そこまで擦れる箇所ではありませんので、デザイン的な意味合いだと考えて頂いて構わないと思います。
ちなみにこのガゼット、10年前くらいに一度クローズアップされたことがあり、今でも話題に上ることが多くあります。
このガゼット、デティールとしてはそれほど意味が無く、その上付けるのが多少面倒なことから、
「あまり意味がないガゼットが付いていると言うことは手の込んだ良いシャツだ」
という風説がございます。
これは、私も否定できません。確かにそうだと思います。
ただ、逆は必ずしも真ではなく、「ガゼットが付いて無いから良くないシャツだ」ということはありません。ガゼットが付くと、少しかわいい感じになり、何となくエルボーパッチに近いイメージがありますし、少しボリュームがあることから、特に男の人は抵抗があるとか思います。
ですのであくまでも、「ガゼットあるとちょっと高級感ある」ぐらいで良いと思います。