シャツのおはなし

シャツのおはなし

vol.16 | 袖の輪付けについて

今回は袖の輪付けについて書いてみたいと思います。シャツの縫製では、袖は通常は前身頃と後ろ身頃を縫い合わせた後に袖山を縫います。その後、脇と縫っていくのですが、この方法は比較的簡単です。これに対し、輪付けとは、シャツの身頃と袖をそれぞれ縫い上...
シャツのおはなし

vol.15 | 芯地について(概要)

今回は、芯地について書いてみたいと思います。芯地とは、襟やカフスの中に入れて、型崩れなどを防いだり、形を整えたりするための厚くて硬い布地のことです。この芯地、シャツ生地とは別の布地が通常使われます。薄い物もあれば、厚い物もあり、比較的柔らか...
シャツのおはなし

vol.14 | 生地の用途判断に欠かせない糸密度(打ち込み)

今回は生地の打ち込みについて書いてみたいと思います。生地の用途等の価値判断として、厚みや糸の太さ(番手)などがよく知られていますが、その他にも、織られている糸の密度などが大事なポイントになります。この糸の密度を俗に「糸の打ち込み」という言葉...
シャツのおはなし

vol.13 | ”シャツの顔” 肩ヨークについて

今回は、シャツの顔とも言うべき、肩ヨークについて書いてみたいと思います。肩ヨークとは、肩の切り替え部分を指します。シャツの最もシャツらしいデティールがこの肩ヨーク(単純にヨークとも)です。シャツはなぜか肩の部分が切り替えになっていて、さらに...
シャツのおはなし

vol.12 | 綿麻生地(コットンリネン)について

さて、前回はシャツ生地としての麻について書いてみました。実際、麻系のお問い合わせで、よく頂くのが、「この用途では麻(100%)と綿麻どちらがよいですか?」というような内容です。両者の違いを明確にしないと、麻について触れても半分しか意味があり...