シャツのあれこれをご紹介するコーナーですが、今回は「センツァクラバッタ」についてご紹介します。
「センツァクラバッタ」と聞いて、どんな意味をご想像をされますか?
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、この言葉が一般的に使われだしたのは、ここ1年くらいでしょうか?比較的耳新しい言葉と思います。
センツァとは「ない」という意味。
クラバッタというのはイタリア語読みで、フランス語ではクラバット(cravate)と発音します。クラバットとはサッカーで日本代表が対戦したあのクロアチア(人)のことを意味するそうです。
つまり「クロアチア人じゃない」ということ?
いえいえそういう意味ではありません。実はクロアチアはネクタイ発祥の地で、フランスやイタリアでは、ネクタイのことをクラバット、もしくはクラバッタというそうです。
もうお気づきですね。
「センツァクラバッタ」とは「ノーネクタイ」という意味です。
クールビズの影響で、日本でもすっかり定着しつつあるノーネクタイスタイルは、イタリアでは昔からおなじみだったようです。
「ネクタイなし」や「ノータイ」では素っ気なくなってしまうことも、イタリア語にして表現するとこんなおしゃれな言葉になってしまうようです。
ちなみに「センツァクラバッタ」というのは、「ノータイ」と単純に解釈せずに、「イタリア風ノータイ」というのが一般的な解釈の仕方です。
ドゥエや襟高のシャツに代表されるようなスタイルがその代表です。
もし、ご友人とシャツのお話をされるときがありましたらぜひ使ってみてください。